非営利教育組織であるスカイラボは、デザイン思考を取り入れた女子STEM教育の提供、および、その成果を定量的にとらえ分析することに取り組んでいます。スカイラボのプログラム参加にする女子中高生と保護者の方々は、米国を代表する教育機関であるスタンフォード大学のチームが作成したサーベイを通じて、最先端の国際研究活動に寄与しています。
2016年度のサーベイでは、スカイラボのワークショップは、受講者のSTEMに関する興味や意欲を増加させ、 クリエイティブ・コンフィデンス(Creative Confidence)* を向上させた、という研究結果が出ています。
スカイラボは独自のカリキュラムで、女子中高生が持つ潜在的可能性を引き出し、STEM領域で活躍する女性の数を増やし、日本のイノベーションを支える人材の育成を支えています。
*クリエイティブ・コンフィデンスとは、「クリエイティブ・マインドセット:想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法」を執筆したトム・ケリー氏が提唱する概念。革命的で斬新な発想の根源にあるのは人々への共感 (empathy)であり、創造性は「自分は創造的だ」と信じるところから生まれる(クリエイティブ・コンフィデンス)。適切なメソッドやツールを使って、人はそのクリエイティブ・コンフィデンスの潜在能力を引き出すことができる、という考え方。
リサーチ結果の発表
2016年度11月、シリコンバレーの中心地カリフォルニア州サンタクララで開催された米日カウンシル(USJC)の年次総会で、スカイラボ・チームは「Design Thinking, Innovation and Entrepreneurship」のパネル・ディスカッションに講演者として登壇しました。「2016年女子向けデザイン思考ワークショップ」の研究結果を発表し、各界のリーダーから大きな反響を呼びました。
現在、米国や日本をはじめ、アジア諸国の教育者、研究者、起業家、実務家や政策立案者など、地域や専門分野も異なる方々が、スカイラボの活動に注目し、熱く支持しています。