WHAT IS DESIGN THINKING

デザイン思考は、デイビット・ケリー氏(IDEO社、創業者)らが、その幅広い経験から生み出したイノベーションや解決策へ至るためのアプローチ手法です。現代のデザイン思考につながる思想は、芸術と生活と産業の融合をかかげて、工芸・写真・デザイン・美術・建築など多様な分野で総合的な教育を行なった美術学校「バウハウス」(Bauhaus)に端を発するとされています。合理主義をみなおして人間の在り方、生活の在り方を問い直し、社会性や倫理性にむきおうとする姿勢は、まさにSTEAMの先駆けであるといえます。

デザイン思考は、IT業界や科学、医療といった理系の分野にだけに止まらず、飛行機の慢性的な発着の遅れの解消や、企業のカスタマーサービスの向上、キッチン用品の開発など、実に多岐にわたる分野において、その有効性が認められています。

 
デザイン思考は、使う人を中心に考えた方法論です。人を中心にしたイノベーションの方法というのは、人のニーズ、テクノロジーで実現可能な事、そして、ビジネスが成功するために必要な条件という3つの要素をインテグレートしたデザイナーがよく使う手法なのです
— デイビット・ケリー氏
 
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WHY DESIGN THINKING?

徹底的にユーザーの気落ちや感じ方に寄りそって発想するのがデザイン思考です。

デザイン思考では、数多くのアイディアを出してみる事、スケッチを描いたり、流れを紙に描いたり、プロトタイプ(模型)を作ったりする事を、とても大切にしています。思いつきを声に出してみて、手を動かして考えて、ひとまず目に見える形にしてみる。そうすると、もっとこうしたらいいかもしれない、という発見が見えてきます。それにさらなる改善や修正を施して、また、プロトタイプを作ってみる。

この繰り返しの中で、本当に人を中心に考えた製品や解決方法を編み出すことができるようになるのです。